1. |
太陽と暮らすシトラス
05:02
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太陽と暮らすシトラス
ん? なにを気に病んでいるんだろう
止まない雨はない 拳 開いて 天に向けよう
運を一生分使って 雫をつかんだのさ
太陽からまっすぐ落ちてきたのを
陽気な木 鮮やかな橙の実
ただ立っているようで 根を葉を張り
4人と木 ラグを敷き ごろんとし
笑っているのさ 南風
くすぐったいように
頷く 太陽に
そういえばいつか バルケッタのシートで
訳も言わず 止まぬ嗚咽 途方に暮れた
恋や愛は ぴんと来ないけど
そのとき寄り添ったら
芽生えた 芽吹いた 天まで伸びた
大きな木 威風堂々とし
闘っているのさ 闇夜に雪
おおらかな木 ぞっとするような凄み
彼方を想うのさ 海・波 なぜ生き急ぐのかと
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2. |
口笛小曲
03:39
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口笛小曲
でたらめばかり飛ばしてる
軽い調子で笑い合う
大切なことは 冗談にのせた
夜中の部屋で語り合う
レコードが低く聞こえてる
隠した気持ちは音楽に寄せた
いつだって少しだけほんとうには届かない
だけど語る言葉 祈りにも似た
「さよならだけが人生だ」なんて気取ってみせたりね
痛む胸ちょっと素敵だなんて思う
浅い傷見せて黙り込む
本棚に並ぶ哲学書
サブカル漫画でイメージ作ってる
「わかるよ」なんて言われてる
薄っぺらい手紙書いている
苛立ちは募る「馬鹿みたいだ」って思う
いつだって少しだけほんとうには届かない
だけど歌うことは 祈りにも似た
「さよならだけが人生だ」なんて気取ってみせたりね
痛む胸ちょっと素敵だなんて思う
いつだって少しだけほんとうには届かない
だけど紡ぐ言葉 祈りにも似た
「さよならだけが人生だ」なんて気取ってみせたりね
痛む胸ちょっと素敵だなんて思う
この痛みきっと 本当だって思う
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3. |
いちもくさん
04:11
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いちもくさん
快楽を貪った過去が襲う 手練手管の首尾 軽薄な指よ
あの頃の僕だったらこの場面 なだめて胸のボタン外したかも
無邪気なフリをして はにかむばかりの今
じれったいのさ かきむしる皮膚が染まって 唇の色
夢から覚めて涎もたれて 叩けば崩れる石橋から
逃げ出すのさ いちもくさん 靴を履いて
余所のことばで誰彼連れ回す 気障なセリフ重ね相手を弄ぶ
無事釣れたら速やかに海へ返す 妄想に抱かれ泡だらけの夜
他人のフリをして かすめ取るだけの日々
たまんないのさ からみつく吸盤のあとが 唇の色
あばら押さえて 体温を上げた 寄せては返す記憶の波
抗うのさ いちもくさん ドアを蹴って
冷たい膝小僧 よく跳ねる白い尻
都合いいのさ 笑う顔ばかりが浮かぶ 唇の色
快楽を貪った過去をまた 折り目をつけて畳んでしまえ
逃げ出すのさ いちもくさん靴を履いて
抗うのさ いちもくさんドアを蹴って
飛び越えるのさ いちもくさん頬を打って
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TRIO the CMYK Tokyo, Japan
TRIO the CMYK
Gt./Vo., Key./Vo., Ba./Vo.,
Dr.の4人編成で、ギタリスト、キーボーディスト、ベーシストがそれぞれ曲を書き、それぞれ自分でメインボーカルを取るスタイルで都内を中心に活動している。
2011年までの間にコンスタントにライブ活動を続けるも、メンバーの転居や出産に伴い幾度かの「育休期間」を経て2017年に活動を再開。10年続けているバンドだけど半分以上の期間は育休しているため、「10周年」はちょっと詐欺っぽいけど嘘はついていない。
日常を、ときにはちょっと斜めから、ときにはまっすぐに見つめた歌を、ポップ・ソングに昇華してお届けします。
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